夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡
松尾芭蕉
源平合戦で活躍するも非業の死を遂げた英雄・源義経と、奥州の地に栄華を誇った藤原氏を偲ぶ旅に行ってきました(令和元・2019年8月)。
2泊5日の旅程で平泉・花巻・遠野をめぐった内、今回は平泉の概略を紹介。旅の思い出を振り返りたいと思います。
無量光院跡から義経の妻と娘が眠る金鶏山を望む
夜行バスから電車で平泉へ、最初に訪れたのがここ。
庭園跡に広がる池の水面に、遠く金鶏山が映えています。あの山中には源義経の正室(河越重頼の娘、郷御前)母娘が眠る墓があると言いますが、今回はここから拝ませていただきました。
さて、視線を地上に戻すと地上の構造物は何も現存していません。
だから「何もない」「面白くない」と感じる方もいるでしょう。しかし見えないからこそ思いを馳せる楽しみも得られようというもの。
お時間が許すのであれば、境内とその周辺を散策して往時の人々に思いを馳せてみるのも一興でしょう。
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義経たちも楽しんだ?観自在王院跡でのんびりお散歩
毛越寺の門前に隣接するこちらも構造物は現存しませんが、無量光院跡に比べて柱石の跡が分かりやすく、より古代の仏教建築を想像しやすいでしょう。
犬の散歩をしている方もいて、天気が良ければ絶好の散歩コースになります。
義経たちも、この池のほとりを散歩したかも知れませんね。
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平泉と言ったらやっぱりここ!中尊寺の空気を満喫
ご存じ「金色堂」で有名な名刹ですが、金色堂だけではもったいないです。
隣接する宝物殿「讃衡蔵(さんこうぞう)」では奥州藤原氏の栄華を偲び、歴史を学べる遺宝の数々が展示されており、見ていて飽きることがありません。
また、境内には武蔵坊弁慶を祀る弁慶堂や多くの仏殿が鎮座しており、あちこちで御朱印が頂けるので、興味のある方には特におすすめです。
ここは急いで1時間、じっくり拝観すると半日たっぷりは過ごせるでしょう(興味の度合いにもよります)。
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伝説から新たな義経伝説が始まった?高館義経堂
ご存じ源義経が藤原泰衡に裏切られて自害した終焉の地として知られ、現在は義経が祀られています。
ここから眺める北上川と対岸の山々は風光明媚、是非とも一度は眼に納めて欲しいと思います。
また、当地では義経の身代わりとなった杉目太郎行信(すぎのめの たろうゆきのぶ)のエピソードが紹介されています。
蝦夷地へ渡ったかも知れない(彼ならやりかねない)義経の伝説に、ロマンが感じられます。
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平泉文化遺産センター、熊野神社
ここは平泉のガイダンス施設で、時間が許すならここで予習しておくと、各地がより興味深く味わえるでしょう。
また、道路の対面に鎮座する熊野神社にも参拝。早朝だと、より清々しいものです。
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この世に再現された極楽浄土・毛越寺
こちらも世界遺産として有名な古刹。極楽浄土を追求した庭園は、奥州藤原氏の栄華はもちろんのこと、今なお格別の思いがする趣です。
この辺りから、空が晴れ渡って来ました。やはり日ごろの行いがいいのでしょう……平泉に住む皆さんの。
ここも見どころが多いので、サクサクなら30分、じっくり拝観すると最大2時間くらいでしょうか。
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その他、見どころ食べどころたくさん!
道の駅・平泉や昼食のわんこそばなど、早朝からお昼すぎまで、存分に味わってから次の花巻へ向かいました。
レンタサイクルや巡回バスを活用すると効率的に回ることが出来るので、マイカー以外で来られる方にはおすすめです。
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