令和4年(2022年)大河ドラマ「鎌倉殿の13人」皆さんも観ていますか?
筆者はかねてより平安・鎌倉時代が好きなので、毎週かじりつくように観ています。
しかし早いものでもう11月に入り、既に鎌倉殿ロスが始まっている始末。毎週ドラマを観るたび「後何回で終わりか……」と、寂しさを禁じえません。
そういう時は、前向きに楽しいことを考えるのが一番です。
令和5年(2023年)大河ドラマは「どうする家康」。松本潤さんが主演で1月8日(日)から放送開始。もちろん楽しみにしています!
さて。この「どうする家康」、主人公はもちろん戦国時代に活躍し、江戸幕府の初代将軍となった徳川家康(とくがわ いえやす)。
幼少期から苦難を乗り越え、ついに天下を獲るに至ったサクセス・ストーリーは広く日本人の人気を集めています。
(長年の苦労が結実するというカタルシスが堪らないのでしょうね、きっと)
ところで、この「どうする家康」とは、家康が何をどうするのでしょうか。今回は主人公・徳川家康の三大「どうする」はじめ苦境と決断ポイントを紹介。きっと、大河ドラマの予習になるはずです。
人質だった家康少年。念願の独立を取り戻すまで
徳川家康は天文11年(1543年)12月26日、三河国・岡崎城(現:愛知県岡崎市)で生まれました。
幼名は竹千代(たけちよ)、父は松平広忠(まつだいら ひろただ)、母は於大の方(おだいのかた。後に伝通院)。
当時の松平家は弱小であり、東の今川義元(いまがわ よしもと)に庇護を受けるため天文16年(1547年)に人質へ出されます。
天文24年(1555年)に元服(成人)して松平次郎三郎元信(じろうさぶろう もとのぶ)と改名。元の字は主君・義元から一文字もらったものです。
後に義元の姪・築山殿(つきやまどの。一説に瀬名)と結婚、やがて祖父・松平清康(きよやす)から名前の一文字をもらって松平蔵人佐元康(くろうどのすけ もとやす)と再び改名しました。
そんな元康に転機が訪れたのは永禄3年(1560年)桶狭間の戦い。主君である今川義元が織田信長(おだ のぶなが)に討たれ、家中の混乱に乗じて独立を取り戻します(父・広忠は既に死亡)。
それからは信長を盟友(実質的に臣従)として勢力基盤を固め、名前も徳川家康と改めました。
とまぁここまでがプロローグ。いわばマイナスからようやくスタートラインに立ったと言えるでしょうか。
問題はここからです。念願の(織田に従属状態とは言え)独立を取り戻した家康に、数々の「どうする」が襲いかかるのでした。
一向一揆・三方ヶ原・伊賀越え…家康の三大「どうする」を紹介!
さて、家康の「どうする」ポイント。よく三大危機と言われるのがこちらの三つ。
一、三河一向一揆
一、三方ヶ原の合戦
一、伊賀越え
ごくざっくり紹介すると、こんな感じです。
【三河一向一揆】
永禄6年(1563年)~同7年(1564年)
一向宗(浄土真宗)門徒が三河国で一斉蜂起。それだけではなく、徳川家臣団からも一揆に呼応する者が続出。嘘か誠かおよそ半分が敵に回ってしまったとも言われます。
苦戦を戦い抜いた家康は信仰の持つ力を痛感。その後、永らく三河国では一向宗を厳しく禁じました。また後にキリスト教を禁じたのも、一向一揆のトラウマが一因ではないでしょうか。
【三方ヶ原の合戦】
元亀3年(1573年)12月22日
増長する信長を討つべく、ついに本格始動した武田信玄(たけだ しんげん)。その進撃を少しでも食い止めるため立ち向かった家康ですが、完膚なきまでにやられてしまいます。
あと一歩のところまで追い詰められた家康は、もうどうにでもなれとばかり逃げ込んだ浜松城の門をすべて開き、煌々と篝火を焚いて太鼓を打ち鳴らしました。
これを見た武田の軍勢は「罠ではないか」と疑い、攻め込まずに撤退。家康たちは命拾いしたということです。
【伊賀越え】
天正10年(1582年)6月
6月2日、本能寺の変によって盟友(実質主君)の信長が横死。取り乱した家康は追腹を切ろう(後追い自殺)と言い出しますが、家臣たちはこれをなだめました。
ひとまず出先の堺から三河国へ帰ろうと出発。しかしその道中は落ち武者狩りがウヨウヨしており、無事に帰れる保証はありません。
どうにか帰り着いた家康は態勢を整えて謀叛人・明智光秀(あけち みつひで)を討とうとしますが、織田重臣の羽柴秀吉(はしば ひでよし)に先を越されてしまったのでした。
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他にもたくさん!家康の「どうする」ポイント
これ以外にも金ヶ崎の退き口(元亀元・1570年)や築山殿事件(天正7・1579年)、小牧・長久手の合戦(天正12・1584年)そして大坂夏の陣(慶長20・1615年)など、家康の生涯は「どうする」がたくさん。
これらの困難を「なんとか生き抜け。」と乗り越え、天下人に上り詰めた徳川家康。皆さんのおススメな「どうする」ポイントはどこですか?
果たしてそれらがどのように描かれ、アレンジされるのか、今から楽しみですね!
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