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羽柴秀吉に担がれた三法師(織田秀信)はその後どうなる?【どうする家康】

戦国時代
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……秀吉(ムロツヨシ)は織田家の跡継ぎを決める清須会議で、信長の孫・三法師を立てつつ、織田家の実権を握ろうとしていた。……

※NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト(あらすじ・第30回 新たなる覇者)より

織田信長(おだ のぶなが)亡き後、織田家の後継者として羽柴秀吉(はしば ひでよし)に擁立された三法師(さんぽうし)。後の織田秀信(ひでのぶ)です。

これで後継者も決まってめでたしめでたし……と思いきや、実はそうでもありませんでした。

いったい秀信は、そして織田家はどうなってしまうのでしょうか。今回は『寛政重脩諸家譜』より、織田秀信の生涯をたどってみたいと思います。

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26歳の生涯を駆け抜ける

織田秀信 肖像(画像:Wikipedia)

秀信 三法師 衆議従四位下 中納言従三位天正十年安土城より美濃国岐阜城にうつり住し、十三萬三千石を領す。文禄元年正月十日従四位下に叙し参議に任ず。慶長元年五月十一日従三位に昇り中納言にすゝむ。五年石田三成が謀反に與し籠城す。八月二十三日福島正則、池田輝政等の諸将囲みせむ。兵寡衆に敵しがたく城終に陥る。秀信自殺せむとす。正則懇にこれを制するがゆへに死を止りて虜となる。関原の乱平ぐののち薙髪して高野山に遁る。十年五月八日彼地にをいて卒す。圭厳松貞大善院と號す。

※『寛政重脩諸家譜』巻第四百八十八 平氏(清盛流)織田

織田秀信は天正8年(1580年)、織田信忠(のぶただ。信長嫡男)の長男として誕生しました。

母親については塩川長満(しおかわ ながみつ)娘・森可成(もり よしなり)娘・武田信玄(たけだ しんげん)娘など諸説あります。

天正10年(1582年)に起きた本能寺の変で安土城から岐阜城へ避難し、織田家を継いでからは父祖の遺領から13万2千石を受け継ぎました。

やがて文禄元年(1592年)1月10日に従四位下・参議となり、慶長元年(1596年)5月11日に従三位・中納言に昇進します。このことから、人々から岐阜中納言とも呼ばれたそうです。

慶長5年(1600年)の関ヶ原合戦では石田三成ら率いる西軍に属し、岐阜城に立て籠もりました。

しかし同年8月23日に福島正則(ふくしま まさのり)や池田輝政(いけだ てるまさ)らの攻囲を受けて陥落。秀信は自害を図りますが、正則らの説得を受けて降伏します。

敗戦後は出家して高野山へ移り住みましたが、かつて信長が行った高野山攻め(天正9・1581年~天正10・1582年)の怨みによって迫害を受けたそうです。

そして慶長10年(1605年)5月8日に高野山を追放され、5月27日に世を去りました。享年26歳。

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終わりに

秀吉に抱かれる三法師。思えばこの時が、人生の絶頂だったのかも知れない。

以上、三法師改め織田秀信の生涯をたどってきました。

織田家嫡流を滅ぼした(支流は後世に存続)ことから将器に欠ける人物とみなされがちですが、領内の安定に努めたり岐阜城で善戦したりなど、信長の名に恥じぬ大将ぶりを見せたと言われます。

信長ゆずりの派手好みで、岐阜城の合戦では大層傾いた甲冑で衆目を驚かせる一方、落城に際しては忠義を貫いた家臣たち全員に手ずから感状を渡す思いやりも見せました。

またキリスト教に対する理解が深く、文禄4年(1595年)には弟の織田秀則(ひでのり)と共に入信(洗礼名はペトロ、秀則はパウロ)。キリシタン大名として名を連ねています。

なお、公式記録では子女のいなかった秀信ですが、諸説によって以下の子供たちがいたそうです。

  • 織田秀朝(ひでとも)……母親は西山梅。
  • 織田恒直(つねなお)……母親は生地町野。
  • 坪井某(つぼい)……母親は不詳。
  • 娘某……母親は和田孫太夫娘、六角義郷室。

果たして彼らが実際に血縁であったかはともかく、織田家の誇りは次世代に受け継がれたのではないでしょうか。

NHK大河ドラマ「どうする家康」では織田秀信の最期が描かれるのかどうか、今から楽しみにしています。

織田秀信(三法師)基本データ

生没年天正8年(1580年)生~慶長10年(1605年)5月27日没
両 親父:織田信忠/母:諸説あり
兄 弟弟:織田秀則
改 名三法師⇒織田三郎秀信
通 称三郎、岐阜中納言
戒 名大善院圭厳松貞
洗礼名ペトロ
官 位正三位/権中納言
妻 妾正室:和田孫太夫の娘/側室:生地町野
子 女なし(諸説あり)

※参考文献:

  • 『寛政重脩諸家譜 第三輯』国立国会図書館デジタルコレクション
  • 白井喬二ら編『日本逸話大事典 第3巻』人物往来社、1967年1月

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