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【大河ドラマ】徳川家康、ついに三河を平定!その統治を任せた岡崎の三奉行とは【どうする家康】

戦国時代
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桶狭間の合戦後、徳川家康(演:松本潤。松平元康)は織田信長(演:岡田准一)と同盟。西の憂いがなくなったところで三河国の平定に乗り出します。

旧主・今川氏真(演:溝端淳平)に愛想を尽かした者たちは次々と家康に寝返り、祖父・松平清康(まつだいら きよやす)も成しえなかった三河の統一は目前に迫っていました。

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♪仏高力・鬼作左・どちへんなしの天野三兵♪

……八年には牛窪の牧野。野田の菅沼。西郷。長篠。筑手。田嶺。山家。三方の徒もみな氏真が柔弱をうとみ。今川方を去て   當家に帰順しければ。今は三河の国一円に平均せしにより。本多作左衛門重次。高力左近清長。天野三郎兵衛康景の三人に国務幷に訟訴裁断の奉行を命ぜらる。これを岡崎の三奉行といふ。(世につたふる所は。高力は温順にして慈愛ふかく。天野は寛厚にして思慮厚し。本多は常に傲放にしておもひのまゝにいひ度事のみいふ人なれば。志慮あるべしとも見えざりしに。国務裁断にのぞみ萬に正しく果敢明断なりしかば。その頃三河の土俗ども。佛高力鬼作左とちへんなしの天野三兵と謡歌せしとぞ。その生質異なるを一處にあつめて事を司どらしめたまひしは。剛柔たがひにすくひ寛と猛とかね行はせられし所。よく政務の大躰を得給ひしものなりと。世上にも此時既に感称せしとぞ。)……

※『東照宮御實紀』巻二 永禄七年-同十一年「永禄八年」「岡崎三奉行(本多重次高力清長天野康景)」

【意訳】永禄8年(1565年)になると、牛窪(牛久保)城主の牧野定成(まきの さだなり。半右衛門)や野田城主の菅沼定盈(すがぬま さだみつ。新八郎、徳川二十八神将)はじめ、西郷・長篠・筑手・田嶺・山家・三方などの者たちがみんな今川氏真を見限って徳川に帰順。

家康に帰順した菅沼定盈。宗堅寺蔵

ついに三河一国を平定したので、家康は本多重次(ほんだ しげつぐ。作左衛門)・高力清長(こうりき きよなが。左近)・天野康景(あまの やすかげ。三郎兵衛)の三人を奉行に任命。政務や訴訟の取りさばきを任せた。

……これを「岡崎の三奉行」と言いますが、なぜ3人に任せたのでしょうか。古来「船頭多くして船山に上る(意:意思決定を行う者が多いほど、事業は上手く行かない)」なんて言うのに……。

聞くところによると、高力清長は温厚で慈悲深く、天野康景は寛容で思慮深い性格。そして本多重次は豪放磊落でズケズケと物申し、考えなしな面もあるものの、決断力に富んでいたそうです。

♪仏の高力、鬼作左(おにさくざ)、どちへんなしの天野三兵(あまのさぶひょう)♪

当時、三河の人々は奉行たちをそう唄って囃したと言います(どんな節回しだったのでしょうね)。

仏(清長)と鬼(重次)の両極端を議論させ、最後にバランスのとれた(どちらの辺にも偏りなしの)天野康景が折衷案を模索することで、より公平な判断ができる……そう考えての人事でした。

さすがは徳川様、わしらのために公正な政治を実現して下さった。人々は家康の知恵をそう賞賛したそうです。

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終わりに・岡崎の三奉行について

かくして三河の人心をつかんだ家康は、織田信長に寄り添う形ではありながら天下獲りの道を着々と歩み出すのでした。

歌川芳虎「後風土記英雄傳」より、天野三郎兵衛康景。

ちなみに、せっかくなので今回登場した三奉行についてもざっくり紹介しましょう。

高力清長(こうりき きよなが)

生没:享禄3年(1530年)生~慶長13年(1608年)没

通称:新三、与左衛門

家康の人質時代から仕え、数々の戦場で武勲を立てています。勇猛な一方で仁愛の精神を兼ね備えており、三河一向一揆の時は仏像や経典などが兵火で失われぬよう保護に努めたため、仏高力の異名をとりました。

本多重次(ほんだ しげつぐ)

生没:享禄2年(1529年)生~文禄5年(1596年)没

通称:八蔵、作十郎、作左衛門

怒りっぽいことでついたあだ名が鬼作左。一向宗を信仰していたところ、三河一向一揆に際しては改宗の上で家康に忠義を貫きました。子煩悩で、お仙(仙千代。後の本多成重)を思う手紙が現代に伝わります。

天野康景(あまの やすかげ)

生没:天文6年(1537年)生~慶長18年(1613年)没

通称:又五郎、三郎兵衛

鎌倉御家人・天野遠景(とおかげ)の子孫。家康の人質時代から仕え、苦楽を共にしました。数々の合戦で武功を重ね、甲賀忍者の統率を任されたことも。後に駿河興国寺藩主となるも、トラブルで改易されてしまいます。

果たしてNHK大河ドラマ「どうする家康」に、彼らは登場するでしょうか。キャスティングも合わせて楽しみですね!

※参考文献:

  • 本多隆成『定本 徳川家康』吉川弘文館、2010年12月
  • 『徳川實紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション

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