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【取材】柳田国男『遠野物語』の聖地めぐり・山崎のコンセイサマにお参り

歴史旅
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「一六 コンセサマを祭れる家も少なからず。この神の神体はオコマサマとよく似たり。オコマサマの社は里に多くあり。石または木にて男の物を作りて捧ぐるなり。今はおいおいとその事少なくなれり。」

【意訳】コンセサマを祀っている家は少なくない。この神様はオコマサマとよく似た形をしている。オコマサマを祀るお社は里に多くある。石や木を彫って男性器の形にして奉納するのである。近ごろはだんだん少なくなっている。

※『遠野物語』第十六話

令和元年(2019年)8月、かねて念願であった遠野・山崎のコンセイサマにお参りさせていただきました。

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地元の人々に愛されてきた神様

コンセイサマは漢字で金勢様金精様などとも書かれ、豊穣と繁殖を司る神として昔から崇敬されてきました。

山崎のコンセイサマ。高さ1.5メートルくらいの大きなもの。間近で見るとかなりの迫力。筆者撮影

現代でもこうして伝えられており、このたびお参りする機会に恵まれて嬉しい限りです。

男性器は山の神様の依り代として全国各地で祀られていますが、山の神様が女性であるため、そういう形状を好まれるのかも知れませんね。

また、男性器の形は山神の化身とされる蛇の頭部にも似ているため、蛇のような生命力にあやかろうとも考えられたのでしょう。

ところで『遠野物語』ではコンセイサマがオコマサマによく似ていると書かれているものの、オコマサマを祀るお社にも今度お参りしたいものです。

これからも遠野の豊かな自然の中で、コンセイサマが人々の営みを見守り、また人々から篤く崇敬されることを願っています。

山崎コンセイサマを祀る境内。案内看板には「山崎金勢様」と様づけで表記。よほど敬われているのでしょう。

また、ここはとても気持ちのよいところでしたから、遠野へお越しの際はぜひともルートに入れるのがおすすめです。

※ただし、他の名所から離れているため時間に余裕をもって組み込むのがいいでしょう。

※また、現地(遠野の山間部)にはツキノワグマが出没します。来訪に際しては音の出るものを用意するなど、十分にご注意ください。

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山崎のコンセイサマ・観光データ

住所:岩手県遠野市土淵町栃内16地割

連絡:0198-62-1333(一般社団法人 遠野市観光協会)

アクセス:遠野駅から約12㎞(車で25分。レンタカーがおすすめ)

駐車場:10台(満車になっていることはまずないと思います)

イベント:コンセイ祭り(5月5日)

営業時間:24時間(ただし夜間は危険です。日中も要注意)

拝観料金:無料

おすすめ:虫よけ、クマ対策(音の出るものや撃退グッズ等)

※参考文献:

  • 柳田国男『遠野物語』集英社文庫、1991年12月
  • 吉野裕子『山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰』講談社学術文庫、2008年7月

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