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88歳の節目を米寿と呼ぶのはなぜ?その他長寿の節目を紹介!

伝承民俗
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12月23日は何の日でしょう?

そう訊かれて「天長節(天皇誕生日)!」と即答しかけてしまう平成感覚の方は、まだ少なからず残っているのではないでしょうか。

正解は上皇(太上天皇)陛下のお誕生日ですね。皇位を譲られた陛下は、令和3年(2021年)で米寿(88歳)となられました。

いついつまでも、お健やかに。Wikipediaより(画像:Shawnc氏)

これは歴代最長寿(※神話の時代は除く)となり、誠に喜ばしい限り。どうかこれからも、末永くお健やかに過ごされますように。

ところで、88歳の節目を米寿(べいじゅ)と呼ぶのはなぜなのでしょうか?今回はその理由と、他にもある長寿の節目たちを紹介したいと思います。

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米という漢字を分解すると……

88歳の節目を米寿と呼ぶ理由、それは米という漢字が「八」「十」「八」の組み合わせから出来ているためと言われ、別名「米(よね)の祝い」とも言われます。

お米を作るには88の手間暇(工程)がかかっているから、その感謝を忘れないためこのデザインにしたとも言われており、永年社会を支えてくれたお年寄りに対するいたわりと感謝の気持ちを表すのにピッタリですね。

併せて、昔から八という漢字は末広がり(未来が開ける形)として縁起がよく、また「たくさん」を意味する(例:千代に八千代に、八百万の神々、等)ため、それが重なることで長生きできたことの喜ばしさがより強調されています。

昔は長寿の祝いと言うと、暦(干支)が一周して最初に還る還暦(かんれき。60歳)、古来なかなかそこまで生きられなかった古稀(こき。70歳)、七を重ねて長寿を㐂(よろこ)んだ喜寿(きじゅ。77歳、㐂寿)に続く最後の節目とされていました。

しかし日本人の平均寿命が延びていることから、それ以降の節目も次々ともうけられていきます。

還暦の定番・赤い頭巾とちゃんちゃんこは、赤ちゃんに還り、生まれ変わったことを示すとか。

卒寿(そつじゅ。90歳)

卒という漢字を略すと「卆(九、十の組み合わせ)」になることから。

白寿(はくじゅ。99歳)

百という漢字から一(上の棒)を引くと「白」になることから。

茶寿(ちゃじゅ。108歳)

茶という漢字は「10+10(草冠)+80(人≒八&十)+8=108」で出来ていることから。

皇寿(こうじゅ。111歳)

皇という漢字は、上から「99(白)+1+10+1=111」になることから。

大還暦(だいかんれき。120歳)

単純に還暦(60歳)を2倍したことから。ダブル還暦なんて呼ぶ人もいますが、なかなかそこまで生きられる人はいないようです。

他にも66歳の緑寿(ろくじゅ。6=緑を重ね、また満65歳で定年を迎える者が多いことから)、80歳の傘寿(さんじゅ。傘の略字が人≒八&十だから)など、折にふれて長寿のお祝いがされています。

歳を重ねて気品と貫禄を備えつつ、いつまでも若々しくいて欲しいものですね。

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