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【大河ドラマ予習】家康は本当に上洛したの?第13回放送「家康、都へゆく」考察【どうする家康】

戦国時代
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「上洛じゃ!」

「都なんぞに行っとる場合ではなかろうが!」

「また偉いさんに会わねばならんのか……」

「だから俺は都になど来たくなかったんじゃ!」

NHK大河ドラマ「どうする家康」、皆さんも楽しく観ていますか?筆者も毎週楽しみです!

さて、第13回放送は「家康、都へゆく」。足利義昭(演:古田新太)を奉じた織田信長(演:岡田准一)が上洛を果たし、徳川家康(演:松本潤)もこれに従います。

三河・遠江の片田舎から舞台は一変、華やかな京の都で今週もてんやわんやの大騒ぎ。慣れない土地でトラブルに見舞われ、どうする家康!?

武田信玄のことはしばし忘れ、京の都で物見遊山を楽しむ?家康ご一行様。NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトより

……ところで、当時の家康は本当に上洛したのでしょうか。今回は江戸幕府の公式記録『徳川実紀(東照宮御実紀)』をひもとき、今川滅亡後の家康が何をしていたか、たどってみたいと思います。

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家康、岡崎城から浜松城へ

……是より先遠江のくに引間の城を西南の勝地にうつされ浜松の城と名付らる。永禄十三年に號またあらたまりて元亀と称す。浜松の城規模宏麗近国にすぐれければこの正月より移り給ひ。岡崎城をば信康君にゆづりすませ給ふ。……

※『東照宮御実紀』巻二 永禄十二年-元亀元年「元亀元年家康移于浜松城」

実は今川氏真(演:溝端淳平)が滅ぶより前から「共に今川を攻めて駿河・遠江をそれぞれ切り取ろう」と約束していた武田信玄(演:阿部寛)と小競り合いを繰り広げており、この機会に拠点を対武田の前線へ移したのでした。

後方の岡崎城を嫡男の徳川信康(演:細田佳央太)に譲ったことから、信康は岡崎三郎などと呼ばれます。また正室の築山殿(演:有村架純。瀬名)も岡崎に残ります。

岡崎に残って幼い息子夫婦(左から信康、五徳姫。右端は亀姫)を見守る瀬名。NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイトより

ちなみに信康は永禄10年(1567年)に信長の娘・五徳姫(演:久保史緒里。当時9歳)と結婚しました。瀬名もまだ幼い息子夫婦(信康も同い年)が気になるのでしょうね。

家康が拠点を移すに際して、飯尾連龍(演:渡部豪太)と田鶴(演:関水渚)の守っていた引間城(曳馬城)を西南の勝地(しょうち。景色のよい、地形の有利な土地)に移転したと言います(単に改称しただけとの説もあり)。

「引間(ひくま)では敵前から『退く』ようで縁起が悪い。かつて浜松荘があったというから、地名を浜松と改めよう!」

松は松平に通じ、長寿なので縁起もよろしい。後に出世城と呼ばれた浜松城はこうして生まれ変わったのでした。

家康、信長の要請で朝倉義景征伐に

朝倉義景。落合芳幾「太平記英勇傳 朝倉左衛門尉義景」

……ことし彌生信長越前の朝倉左衛門督義景をうたんと軍だちせられ。又援兵を望まれしかば。君にも遠江三河の勢一万余騎にて。卯月廿五日敦賀といふ所につき給ふ。……

※『東照宮御実紀』巻二 永禄十二年-元亀元年「信長討朝倉義景」

元亀元年(1570年)3月、信長は越前の朝倉義景(あさくら よしかげ)を討つため兵を起こし、家康にも援軍を要請します。

これを受けた家康は一万騎を率いて4月25日に越前国敦賀(福井県敦賀市)へ到着したのでした。

信長と肩を並べて順調に勝ち進んだ家康。しかし浅井長政(演:大貫勇輔)が朝倉に寝返り、背後を衝かれて一転窮地に陥ります。

妹婿の裏切りに慌てふためいた信長は、家康を放りだして尾張国まで一目散に逃亡。取り残された家康は木下藤吉郎秀吉(演:ムロツヨシ)と共に殿軍を務めました。

その時の奮戦ぶりが「金ヶ崎の退口」として伝わり、家康はますます勇名を高めたのです。

終わりに「結局、家康は上洛したの?」

以上、第12回「氏真」終了時点から朝倉征伐までを振り返ってきました。

当時の家康は対武田の小競り合いに追われており、とても京都で遊んでいる(挨拶回りをしている)暇はなかったことでしょう。

現代のように自動車も列車もないので、出張感覚で行ったり来たりは出来ませんでした。

強いて言うなら越前の朝倉征伐に向かう道中で京都へ立ち寄った……いや、ちょっと強引ですね。

(回り道の分だけコストがかさみますし、戦に向かうついでに挨拶回りをするとも考えられません)

あくまで第13回放送の上洛シーンは基本的にフィクションということで、もしかしたら家康が楽しんだかもしれない日々を観ていきましょう。

※参考文献:

  • 『徳川実紀 第壹編』国立国会図書館デジタルコレクション

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