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藤原定家の日記は本当だった!鎌倉時代のオーロラ伝承を裏づける研究結果が発表

鎌倉時代
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かつて日本でオーロラが見えた?

鎌倉時代の歌人・藤原定家(ふじわらの さだいえ)が日記に「赤気(せっき。オーロラ)」の目撃談(『明月記』建仁4・1204年1月19日、同21日条)を書き残しています。

しかし北海道ならいざ知らず(それでも難しいでしょうに)、京都でオーロラが見られたとは、にわかに信じがたい話です。

【原文】
秉燭以後、北并艮方有赤気、其根ハ如月出方、色白明、其筋遙引、如焼亡遠光、白色四五所、赤筋三四筋、非雲、非雲間星宿歟、光聊不陰之中、如此白光、赤光相交、奇而尚可奇、可恐々々

【意訳】
秉燭(へいしょく。灯りをとる=日暮れ)以後、北から艮(うしとら。北東)の方角に赤気があった……(中略)……かくのごとく白い光と赤い光が入り混じる様子は、奇しき上にも奇しきこと、恐るべし恐るべし……

この話は本当なのか、それとも定家の見間違い、あるいは何かほかの超常現象、物の怪の類いだったのでしょうか。

国立極地研究所が調査した結果、これは本当にオーロラだったようです。

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地磁気の乱れが見せたオーロラ

オーロラは、宇宙から飛んできた電子が地球の磁場に入るとき、大気中の酸素や窒素とぶつかって光を発する現象で、主に北極や南極の近くで多く観ることができます。

日本では基本的に見られませんが、まれに太陽表面で大規模な爆発が起きるなどすると、北海道など北の方でも観測されるそうです。

そんなオーロラの見られる地域をオーロラ帯と言いますが、地球の磁場が変わればオーロラ帯も変わって来ます。

地球の磁場がどう変わって来たかを知るため、国立極地研究所では世界各地の地層から地磁気データを調査、過去3000年にわたるオーロラ帯の変化を再現しました。

すると西暦1200年ごろにオーロラ帯が日本にもっとも近くなっていたことが明らかに。この時代の京都はオーロラの出現条件を満たしており、定家の記述が正しかったことを裏づけたのです。

「どうじゃ、我が日記に間違いはなかったろうが」

国立極地研究所の片岡龍峰准教授(宇宙空間物理学)は

「地磁気の乱れについて過去3000年分の正確な変化が再現できた。地磁気の大きな乱れは大規模停電を起こす恐れがある。今回の成果は、将来起きうる停電被害の想定を示すハザードマップ作りの第一歩になるのでは」

オーロラ、鎌倉時代に最接近 藤原定家の「赤気」裏付け 地磁気データ基に再現(時事通信)-Yahoo!ニュース

とコメント。現代社会において必要不可欠なインフラである電気供給のリスクを解消する一助となることも期待されています。

停電障害は困りますが、もしかしたら今後永い歳月の中で地磁気が変化して、いつか日本でも当たり前にオーロラが楽しめる?ようになるかも知れませんね。

※参考:

  • 今川文雄 訳『訓読明月記』河出書房新社、1986年9月

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