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【取材】豊かな自然と古都情緒が織りなす日本の美…横浜三渓園を見学

歴史旅
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明治39年(1906年)、生糸貿易によって成功した原三渓(はら さんけい。本名:富太郎)が東京湾を望む横浜・本牧の地に造営した大庭園、その名も三渓園(さんけいえん。正字は三溪園)。

三渓園の象徴的な建築物の一つ、旧燈明寺三重塔。

およそ17.5ヘクタールという広大な自然の中に京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建築物(※1)が巧みに配置され、その景観は新鋭芸術家の作品(※2)を生み出す舞台となりました。

(※1)記事執筆時点で重要文化財10棟、横浜市指定有形文化財3棟
(※2)前田青邨「神輿振」、横山大観「柳蔭」、下村観山「弱法師(よろぼし)」など

その後、大正12年(1923年)の関東大震災や昭和20年(1945年)戦災(米軍の空襲など)といった大きな被害を乗り越え、昭和28年(1953)に横浜市へと譲渡・移管。

園内には和の情緒あふれる趣向がたくさん。

平成18年(2006年)には国の名勝にも指定され、横浜市の名所として市民をはじめ多くの人々から愛されています。

とまぁそんな三渓園。話を聞いただけでも魅力的に感じますが、百聞は一見に如かずといいますから、今回見学させていただきました。

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横浜三渓園おすすめ・お気に入りスポットBest5を紹介!

さて、三渓園をじっくり見学するなら2~3時間(サクサク回るのでも、1~1.5時間)は余裕を見た方がいいでしょう。

園内には山坂や階段もあるため、ちょっとしたハイキングのつもりで臨むくらいがちょうどいいかも知れません。

取材当時、チラホラ紅葉が始まっていました。季節の移ろいが感じられますね。

車いすで見学するなら北側の大きな池をぐるっと周り、ほとりの茶屋で休憩、興味があれば三渓記念館を見学するのもおすすめです。

アクセスは公共交通機関が推奨されていますが、もし自家用車で来園する場合は駐車場がすぐ満車になりやすいため、係員から案内される本牧市民公園(隣接)の駐車場に最初から停めて、南門から入った方が時間のロスが少ないでしょう。

南門のすぐ隣にある上海横浜友好園(シャンハイよこはまゆうこうえん。所要時間3~5分)も、せっかくなので通過(広い池の中に回廊のような橋がかかっています)すると中華情緒が楽しめるので、お好きな方はどうぞ。

南門からほど近い海岸門。周囲との調和が美しいですね。

ここから本題の三渓園ですが、そのすべてを網羅するとあまりに冗長になってしまうため、今回は見学して味わい深かったお気に入りスポットBest5から紹介したいと思います。

第5位・正門すぐの藤棚(ふじだな)

藤棚より臨む大きな池。花のシーズンにはそちらも楽しめます。

正門から入ってすぐ左手、大きな池の北岸にある藤棚と休憩スペース。ここは長く陽が当たっているため、天気の良い日は本当に温かく過ごせます。

すぐ近くに優雅に泳いでいる水鳥や、日向ぼっこしている亀さん、また近くの睡蓮池にカワセミ(翡翠)やサギ(鷺)が来ていて、皆さん盛り上がっていました。

近くに来ていたカワセミ(撮影:妻)。スマートフォンのカメラだと、これが限界。素直に肉眼で愛でるのがおすすめです。

ちょっと眩しいくらいに西日を照らして輝く水面と、その向こうに連なる山の向こうに三重塔が映えています。

第4位・旧矢箆原家住宅(きゅう やのはらけじゅうたく)

世界遺産で有名な飛騨白川郷(現:岐阜県高山市)の合掌造り民家で、江戸時代(18世紀)に建てられたものの、ダム建設によって水没することを惜しみ、昭和35年(1960年)に移築されてきました。

現存する合掌造りでは最大級のもの。

矢箆原(やのはら)家は飛騨の三大長者と呼ばれた豪農で、書院造の座敷や寺院建築なども随所に採り入れられた作りから、往時の繁栄ぶりを現代に伝えています。

友達や家族みんなで車座になってまったりしたいですね。

囲炉裏には毎日火が焚かれているので、時間があれば優しい香りのなかでゆっくり温まっていくのがおすすめです。

第3位・旧燈明寺三重塔(きゅう とうみょうじ さんじゅうのとう)

その風格に圧倒されます。

その名が示す通り、京都・木津川市(当時は相楽郡加茂町)の燈明寺から移築してきた三重塔です。室町時代の康正3年(1457年)に建てられ、大正3年(1914年)に移築されてきました。

遠く山々の中から望む姿は庭園づくりのカギとなったそうで、その姿もさることながら、近づいて拝む荘厳たる姿も、ちょっと山坂を登る価値はあります。

第2位・涵花亭(かんかてい)

涵花亭。見るからにワクワクするロケーションですね。

広大な池の中洲に建っている四阿(あずまや)。橋の対岸に鎮座する三渓園天満宮と、その背後を包み込む山もよし、北側に広がる空と水面を眺めるもよし、水が流れ込んでくる南側のこまごましたせせらぎ感も、そこで戯れる鯉や鴨たちを眺めるのもよし、ずっといて飽きません。

鴨たちが羽を広げ、歓迎してくれました。

ただし、遮蔽物がないため風が吹きっ晒しなので、秋から冬にかけてはちょっと寒いでしょう。

第1位・臨春閣(りんしゅんかく)前の渡し橋

臨春閣の眺め

臨春閣は江戸時代初期の慶安2年(1649年)、紀州徳川家の別荘として紀ノ川(現:和歌山県岩出市)に建てられた巌出御殿(いわでごてん)と考えられており、大正6年(1917年)に移築が完了。

池に対して変化を持たせながら連結した三棟の調和は、三渓園をして「東の桂離宮」と呼ばれる所以となっています。

渡し橋(左)の左側をゲストに勧め、右側に自分が座れば、相手の視界には臨春閣と自分が収まり、いい感じです。

……で、その美観を堪能する絶好スポットに架けられたこの橋には腰掛が作りつけられ、ゲストをもてなし、語らうひとときに最適だったことでしょう。

番外編・おやつを三渓園茶寮で

こうしてあちこち回っているとお腹が空いてくるもので、ちょうどいいタイミングで茶屋が出現?するのも三渓園の魅力と言えます。

三渓園茶寮。他にも松春軒などがあります。

今回は三渓園茶寮に立ち寄って、団子と抹茶を注文。しめて900円でした。

一、秋のいろどり団子(南瓜、ずんだ、栗、サツマイモ餡)……300円/本
一、のり醤油団子……150円/本
一、抹茶……450円/杯

※価格はいずれも取材時のもので、今後変更される可能性があります。

広々とした湖を眺めながら食べる団子は、また格別の美味しさ。やさしい餡の甘さと抹茶の爽やかな渋みが調和して、絶妙でした。

気候が許す限り、団子は外で食べるのが開放的でおすすめです。秋のいろどり団子はお上品に食べるためのサブ串がついている気配りが素敵。

ただし、のり醤油団子は関東人の筆者からすると、少し醤油が薄いこと、またかけられた刻み海苔が風に舞って、もう一つな印象です。

終わりに

丹精込めて育てられた、菊の展示もありました。

他にも紹介したいスポットがたくさんあるのですが、ちょっと長くなりすぎてしまうため、今回はこの辺りで。

三渓園は四季折々の自然が楽しめるので、春夏秋冬いつ行ってもそれぞれに味わい深く、リピーターになる方も多いとか。

睡蓮池で人気を集めていたアオサギ。見ていて飽きませんね。

皆さんも、よかったら遊びに行ってみて下さいね。

※参考:

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